ゴムの特性と選定ガイド
ゴムは小さい力で変形し、力を除くと元に戻る性質を持っています。
一見どれも同じように見えるゴム材料ですが、耐候性・耐油性・耐熱性などの違いにより、
使用できる環境や製品の寿命は大きく変わります。
本ページでは、加工・販売の現場で多いご相談をもとに、材料選定の考え方を整理しました。
用途から考える材料選定
まずは「どこで・どんな環境で使うか」を整理することが、材料選定の近道です。
屋外で使うなら EPDM 油がかかる → NBR 高温・薬品 → フッ素ゴム 迷ったらコレ → CR 敷きゴムに → NR 食品向け → シリコン
- 屋外設置・直射日光・雨風にさらされる
- 作動油・グリス・燃料が付着する
- 高温環境・薬品雰囲気で長期間使用する
- 多くの使用環境にバランス良く対応できる
- 床・通路・設備下の敷きゴム用途
- 高温環境・食品用途で安全性を重視
代表的なゴム材料と特徴
天然ゴム(NR)
非常に高い弾性と耐摩耗性を持ち、緩衝材や防振用途に多く使用されます。 一方で耐油性・耐候性には注意が必要です。
ニトリルゴム(NBR)
鉱物油・グリスに対する耐性が高く、パッキン・シール用途で定番の材料です。 屋外使用では耐候性に配慮が必要です。
EPDM
耐候性・耐オゾン性に優れ、屋外用途や長期使用部品に多く採用されます。 ただし油に弱いため使用環境の確認が重要です。
CRゴム
耐候性・耐熱性・耐油性のバランスが良く、工業用途で汎用的に使用されます。NRより耐候性が高く屋外用途にも使用可能です。
フッ素ゴム(FKM)
高温・薬品環境でも物性変化が少なく、過酷条件下で長寿命が求められる用途に適しています。
シリコンゴム
広い温度範囲で安定した物性を持ち、食品・医療用途にも使われますが、機械強度には注意が必要です。
ブチルゴム(IIR)
ガス・空気の透過が非常に小さく、タイヤや気密パッキンに使われます。耐候性・耐オゾン性も比較的良好です。
SBR(耐摩耗ゴム)
磨耗に強く、靴底や一般的な工業部品に広く使われる汎用ゴムです。コストパフォーマンスに優れます。
ウレタンゴム
摩耗・引裂きに非常に強く、ベルト・ローラー・シール用途で重宝されます。硬度レンジが広いのも特徴です。
ゴム・スポンジの硬さについて
硬度とは、ゴムやスポンジの硬さを表す指標です。デュロメータと呼ばれる測定器を使用して数値化されています。
当店で取り扱っている商品の硬度は、
ゴムはデュロメータA、スポンジはASKER C型を用いた値です。
ゴム硬度の目安
- 硬度90:スルメ・キャスターの車輪程度
- 硬度65:ゴム汎用硬度・車のタイヤ程度
- 硬度45:消しゴム・こんにゃく程度
スポンジ硬度の目安
- 硬度35:弾力のあるクッション・かまぼこ程度
- 硬度25:スポンジ汎用硬度・はんぺん程度
- 硬度8:マシュマロ・低反発まくら程度
※あくまで感覚的な目安です。用途・厚み・形状により感じ方は異なります。
自重での曲がり方の様子
ゴムを理解するための基礎資料
ゴム選定で「よく分からない」と感じやすいポイントを、最低限の資料にまとめています。
よくあるご質問
以下は、材料選定の考え方を整理したイメージ図です。







